その時、毛深い足が目の前にニョキッと現れた。
反射的に顔をあげた間宮の目に飛び込んできたのは信じられない光景。。
真っ裸の男だった。
だ、だれ!?っていうか何で全裸ぁぁぁ!?
ただの全裸ではない。
首には黒い首輪。
その首輪の中心からはチェーンが伸び、乳首ピアスの輪っかへと繋がっている。
更には男の男根にまで輪っかが嵌められ、
信じられない事にその男根は腹につきそうなくらいに反り返っている。
これは夢?私、本当はまだレッスン室にいてそのまま寝ちゃったとか。
いや、それにしたって何でこんな夢見なくちゃなんないんだ。
モノすごい衝撃で目がそらせず、茫然としていた間宮を次に襲ったのは
「ぶっっ。。ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
笑いの発作であった。
それもそのはず、裸の男はどう見ても50代、
身長はせいぜい160cmといった所だが、体重はゆうに100キロオーバーだ。
更には毛深く、胸から股間にかけてはびっしりと渦巻状の毛が生えている。
そ、そりゃないよ、何でそんなカッコ。。
笑ってはいけないとは思うものの、そんな強烈なモノを見てしまった後では
笑いの発作を抑えろという方が無理である。
間宮が笑いを誤魔化そうと
「ゴホッ、、ぶっ、、ゴホッッ」
と咳をしながら、笑いを堪え切れずぶるぶる震えている中、
当の全裸男は、恥ずかしそうに下を向いてモジモジしている。
何なんだこの変ないきものはっ
笑いを抑えようと苦しい間宮はだんだんと腹が立ってきた。
いきなり全裸で人の前に現れて一体何が目的なんだか。
とても危険そうには見えないものの得体が知れない。
間宮は視線をそらそうとして、見てしまった。
モジモジャ男の男根がこれ以上は無理ってくらいに反り返り
先っぽからはヌラヌラと透明の液体が垂れてきている。
興奮しているのだ!
この状況で!
明らかに馬鹿にされ、笑われているのに!

笑ってる場合じゃない。こいつおかしい。。こわいよ
普通に考えれば公道で全裸でアレな格好なのだから
おかしいのは一目瞭然なのだが、あまりに非日常過ぎて
今の今まで恐怖は感じなかったのだ。
や、でもこいつヤバイ逃げなきゃ。
急いで目をそらし今さらながら逃げようとした。