志保はさらりとした肩まで伸びたストレートの黒髪を さらりとなびかせて家に入る。 建志は、少し目にかかった黒髪をかきあがるように家に入る。 「ふふ。やはり、お二人はしぐさもそっくりでございますね」 西辻さんが 後ろから、やさしくつぶやく。 「「そんなことない」」 志保と、建志のこえが重なって、 ソレがまたおかしかったらしく、 西辻さんがくくくくっと笑いをこらえた。