「あの、実は昨日……」 ん? ちょっと待てよ……? 理由を言いかけたけど、やめた。 「昨日、どうかしたの?」 「あ……いや……」 同居のことって言わない方がいいんじゃ……? 加恋には昨日、同い年の男子と同居することも話してないし……う~ん……。 しかも同じクラスのアイツと一緒に暮らすだなんて、恥ずかしくて言えないんですけど……。 そのときだった。 ガチャ――― タイミング悪く、家の扉が開いた。