そして、小学校のときからの親友・茂山加恋(しげやまかれん)。


しっかり者で頼りがいのある、ムードメーカー的存在。
いつも私に呆れながらもお世話をしてくれる優しい女の子。
私はそんな加恋にひそかに憧れを持っている。



「じゃ、走るよ!」



「うわっ!ちょ、加恋!」



加恋は私の腕を引いて、全力疾走した。



「はぁ……っはぁ……っ加恋、少し休憩しようよ……」



「ダメ!ゆっくりしてたら遅刻になっちゃうよ!」



「うぅ~……死にそう~……」



運動音痴な私にとって走るのはキツい。
でも仕方ない。
自業自得だもんね……。