「ありがとっ!悠君は昔のこともちゃんと覚えてくれてるのね~!」
お母さんは褒められて満足そうに笑う。
お母さん、全然神谷悠の本性をわかってない。
そんなお母さんにイライラする。
「当たり前じゃないですか。ハッキリ今でも覚えてますよ」
「それがね、茉奈ったら全く覚えてないらしいの!」
お母さんってば余計なことを……!
どうせ私なんて記憶力のない、バカですよ……。
「そうなんですか……てか、よく考えたら僕と茉奈さんは幼なじみってことになりますね」
「っ!」
ほ、ほんとだ……。
私には幼なじみなんていないって思ってたけど……。
まさか、神谷悠が幼なじみだったなんて……!
はぁ、ショック。