すると――― 「綾綺ーっ!倉持さんーっ!おはよーっ!」 いつも通り中山仁がやってきた。 「おはよう。中山仁……今日、放課後少し話したいの」 今日の放課後……絶対に言うんだ。 頑張って、私! 「うん、了解!」 中山仁はニコリと微笑んだ。 「……俺、早く学校行って寝てくるわ」 増岡綾綺はまたあくびをして公園を出て行った。