ガチャ――― 神谷がいつもは見せない、少し不機嫌そうな顔で部屋から出てきた。 なんだか怖くて、私は一歩後ろに後ずさりした。 「お前……ビビり過ぎだから。」 少し冷たい口調でそう言って私の横をすり抜け、神谷悠は1階に降りた。 なによ……神谷悠がいつも私のことバカにしたりするのが悪いんじゃん……。 そりゃビビるに決まってるじゃん。 もう、ほんと神谷悠なんて大キライ。 3人組もみんな大キライ。