「こ、ここです……」 私がそう言うと神谷悠は無言で部屋に入っていった。 あぁ、涙でそう。 今すぐ泣きたいよ。 すると、 「悠君ー、茉奈ー!ご飯よー!」 と、お母さんの声がした。 「今行く!!!」 返事をして足早に階段を降りた。 「……はぁ」 私は階段をおりたところで、一つため息をついた。 そして、食卓へ。