「どうしたの?知り合い?」 固まって動けない私を見て、お母さんが言った。 「僕と茉奈さん、クラス同じなんです」 神谷悠が愛想良く答えた。 ちょっと待ってよ。 この人が今日から一緒に住む人? 「そうだったの?!んじゃ、仲良くねっ」 お母さんはニコニコして私と神谷を見る。 や、やっぱりそうなんだ……。 誰か……ウソだと言ってください。 こんなのシャレになんないよ。 信じられない……。