「……っひゃ!?」 すると、急に肩を叩かれて体が跳ねる。 振り返ると、増岡綾綺がいた。 「行くぞ」 「え……?」 「お前も居残りだろ」 「は、はいっ」 さっさと行こうとする増岡綾綺に置いて行かれないように、私は慌ててカバンを持って教室を出た。