「でも茉奈、アイツと仲良くやってるんだね」
「え?なんで?」
私が神谷くんと仲良く暮らしてる……?
「だって、前までフルネームで呼んでたのに呼び方変わってるじゃん」
「そ、それは神谷くんに変えろって言われたから……」
「へぇ、ずいぶんと親しくなってんじゃ~ん!」
ふと、加恋の方を見ると笑っているんだけど心から笑ってないような気がした。
そういえば、瑠花って加恋が神谷くんのこと好きってしらないんだ。
じゃあもうこの話はやめた方がいい、よね?
「あっ、ねぇまた3人でどこか行こうよ~!」
なんて、話題を変える。
「いいね!行こう!」
瑠花は嬉しそうに賛成した。
よかった、これで大丈夫だ。
これからは瑠花の前ではあんまり神谷くんの話題出すのはやめよう。
キーンコーン―――
すると、帰りのHRの始まりを知らせるチャイムが鳴り、3人は解散した。



