「まぁ、とりあえず中に入ろうぜ」 「はい……」 靴を脱いで、リビングのソファで隣に座った。 「やっぱりアイツ……倉持のこと好きだったんだな」 神谷悠は確信したように言う。 中山仁が私のことを好き? あんなにおちょくってくるクセに? 絶対ありえない。 「絶対からかってるだけですよ……はぁ……」 からかうのにも程があるよ。