飴細工

田中屋が姐さんに連れられて床へ移動したとたん疲れがドッと日暮を襲う



自分でも知らないうちに言葉が口からするすると飛び出してきた


日暮の変わりように一番驚いていたのは他でもない日暮自身だった



ドテンッと畳に倒れこみぼーっと今日の事を考える


しかし考えてまもなくして日暮の意識は途絶えてしまった


「日暮、」


次に目を開けたのは姐さんに起こされたときだった


「田中屋様の見送りに行くよ」


すぐに髪も綺麗に整え見送りに向かった


「ありがとうございました、また近いうちに来てくれないと嫌ですよ?」


「あぁ、わかっている。しかし今度日暮に会うのが楽しみだなぁ、また成長してるのを楽しみにしているよ」


「はい、またお越しくださいまし」


相変わらず汚い目付きでこちらを見てきたがいつものような恐怖は感じなかった

かごで帰っていく田中屋を見ながらなんとなくこれからの事が頭をよぎった