「姐さん…、初めてはどんなだった?」
あの後一晩中吊るされた日暮は麻鞠姐さんの計らいで部屋に戻ることができた
痛む傷を禿の琴結が手当てしてくれ
ついでに敷いてもらった布団にねっころがりながら姐さんに聞いてみた
隣で化粧を落としている麻鞠姐さんはその手を止めることなく口を開く
「どうしたんだい?田中屋様の一件ですっかり怖じ気づいたのか?」
「姐さんも初めてはあんな客だった?」
「あんた、あたしの質問に答えなさいよ。まぁ、いいや。っで、初体験の話だっけ?」
日暮との会話に少しあきれながらも麻鞠は話し出した
しかし、なおも化粧を落とす手が止まることはない
「うーん、あんまり覚えてないけど痛かったよ」
「えっ?姐さん客に何されたの?」
「何って…、営み?」
「営み中に殴られたの?」
日暮の言動に一旦キョトンとした麻鞠だったがすぐに笑い始めた
「あっはははは、殴られただって?ふっはは、あ〜おかしい」
半分白粉の残った顔で涙を浮かべながら笑う自分の姐さんに日暮はキョトンとしたまま押し黙ってしまった
そんな日暮にそんなことも知らないのかい?といいながら麻鞠は話し出す
「いいかい?お前はまだ男を知らないだろう?ってことはお前のぼぼも男を知らないんだ。そんなおぼこなぼぼが初めて男を知るときそれは裂けてしまう」
あまりの衝撃だったのだろうか、日暮の目は見開かれる
「そ、それは血が出るの?」
「あぁ、でるさ。勿論。裂けるんだから当たり前だろ?」
「姐さんは怖くなかったの…?」
やっと化粧を落とし終えたのか、姐さんはこちらを振り返って壁にもたれ掛かりながら腕を組んだ
「怖くなかった…、って言ったら嘘になるかね。怖かったよ。だって、それまで優しかった姐さんの客がいきなりあたしの体を触るんだ。怖くないわけがないだろ?」
「姐さんは、泣いた?」
「あぁ、泣いたよ。わんわん泣いた。赤ん坊みたいに声あげて。涙がとまらなかっんだよ。辛いのはみんな一緒だけど客を相手するときは一人なんだ。好きでもない相手とヤっても嬉しくもないからね」
「でも、姐さんはプロだよ」
「ふんっ、この仕事でプロだなんて女おわったね」
「そ、そんなことない」
日暮が慌てると麻鞠はゆっくりと笑い自分の簪を一本抜いた
「誰だって最初は怖いんだ。痛いのは女ばかり、だけど慣れてしまえば涙もでなくなるから。これやる、だから一人じゃないと思ってがんばれ」
「姐さん……、ありがとう」
まだ泣いちゃいけないと思って下を向いたら頭の上で簪がシャランと音をたてて光った
あの後一晩中吊るされた日暮は麻鞠姐さんの計らいで部屋に戻ることができた
痛む傷を禿の琴結が手当てしてくれ
ついでに敷いてもらった布団にねっころがりながら姐さんに聞いてみた
隣で化粧を落としている麻鞠姐さんはその手を止めることなく口を開く
「どうしたんだい?田中屋様の一件ですっかり怖じ気づいたのか?」
「姐さんも初めてはあんな客だった?」
「あんた、あたしの質問に答えなさいよ。まぁ、いいや。っで、初体験の話だっけ?」
日暮との会話に少しあきれながらも麻鞠は話し出した
しかし、なおも化粧を落とす手が止まることはない
「うーん、あんまり覚えてないけど痛かったよ」
「えっ?姐さん客に何されたの?」
「何って…、営み?」
「営み中に殴られたの?」
日暮の言動に一旦キョトンとした麻鞠だったがすぐに笑い始めた
「あっはははは、殴られただって?ふっはは、あ〜おかしい」
半分白粉の残った顔で涙を浮かべながら笑う自分の姐さんに日暮はキョトンとしたまま押し黙ってしまった
そんな日暮にそんなことも知らないのかい?といいながら麻鞠は話し出す
「いいかい?お前はまだ男を知らないだろう?ってことはお前のぼぼも男を知らないんだ。そんなおぼこなぼぼが初めて男を知るときそれは裂けてしまう」
あまりの衝撃だったのだろうか、日暮の目は見開かれる
「そ、それは血が出るの?」
「あぁ、でるさ。勿論。裂けるんだから当たり前だろ?」
「姐さんは怖くなかったの…?」
やっと化粧を落とし終えたのか、姐さんはこちらを振り返って壁にもたれ掛かりながら腕を組んだ
「怖くなかった…、って言ったら嘘になるかね。怖かったよ。だって、それまで優しかった姐さんの客がいきなりあたしの体を触るんだ。怖くないわけがないだろ?」
「姐さんは、泣いた?」
「あぁ、泣いたよ。わんわん泣いた。赤ん坊みたいに声あげて。涙がとまらなかっんだよ。辛いのはみんな一緒だけど客を相手するときは一人なんだ。好きでもない相手とヤっても嬉しくもないからね」
「でも、姐さんはプロだよ」
「ふんっ、この仕事でプロだなんて女おわったね」
「そ、そんなことない」
日暮が慌てると麻鞠はゆっくりと笑い自分の簪を一本抜いた
「誰だって最初は怖いんだ。痛いのは女ばかり、だけど慣れてしまえば涙もでなくなるから。これやる、だから一人じゃないと思ってがんばれ」
「姐さん……、ありがとう」
まだ泣いちゃいけないと思って下を向いたら頭の上で簪がシャランと音をたてて光った

