飴細工

バシンッ



「ふざけるな!お客さまの見送りもしないで何処ほっつき歩いてたんだい!着物もこんなに汚して!家の恥さらしもいいところだよ」


目を開くとばはあの顔が見える


日々小じわの増えていく女将はがんばって伸ばしたりしているが全くといっていいほど効果がない


そんなばはあが目の前で鬼の形相で棒を振り上げる


バシンッ

「うっ…」


棒が当たるたび胃の中のものが出そうになる


いつまでここに吊るされるんだろう


いっそのことならこのまま死んでしまいたい


しかしそれはないだろう


ばはあも初店前の商品をアザだらけにして売り物にならなくては困るだろうから…



何故か痛む所は打たれている腹ではなく胸の奥辺りがチクチクした



死にたい…


その一瞬で日暮の目に光がなくなったことに気がつく者は誰一人いなかった



ただ日暮はこの女達の地獄で性欲処理として生きていく


そんな事実を再確認させられた出来事だった