飴細工

裏の勝手口から1人の遊女が飛び出した


その顔は無表情だったが何かを呟き焦っているように見える



「出なきゃ…、こんなとこから出なきゃ……」


遊女はその足取りで門へ向かう


美しい遊女が裸足でフラフラ歩いている


そんな光景を周りの男達は驚き半分、好奇の目で見ていた



引きずった着物の裾と裸足で歩き回った足は泥だらけになり葉月の今、夜でも気温の高いため髪は汗で崩れてきている



それでも日暮はここから出ることだけを考え門へ向かう