ぼーっとする頭では その音が何の音なのか分からなくて 澪、って何度か先生に呼ばれて 先生の指先に視線を落とした。 ──────────────シャラッ・・ 「 外でも学校でも関係なく お前は”俺の”だから 」 分かってるよな?って 先生が笑って首を傾げて、 「 ─────────はいっ 」 涙が頬を伝っていく。 触れるだけのキスを何度も交わしながら 私はそっと、先生が触れていた 指輪に触れた。