「 ・・・・・冷た・・っ 」 頬に添えられていた手は 私の手を掴んでいて、 「 ・・・・・・なお? 」 指に触れた冷たいそれに 視線を落とす。 「 ────────浮気防止 」 左手の薬指に光るそれに 言葉を失った私の頭を 軽く撫でたあと、信号が変わって 再度車は発進した。