嘘なら好きと言わないで!






「ちょっ……立花くん!」


慌てて手を引っ込めた。


いきなりキスされたら驚くんですけど!


慌てているあたしに反して、余裕の笑みを浮かべる立花くん。


性格悪っ!


立花くんは爽やかイケメンの仮面を被った悪魔でした。


「じゃあ、これからよろしくね、水瀬さん。」


そう微笑む彼に胡散臭さを感じながらも、


「よろしくお願いします。」
とだけ答えた。


これは契約だから。


……大切な奏と、自分のための。




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「……い、あ~お~い!」


「……!なあに?奏。」