とある休日。
わたしはとあるイベント会場にいた。


「パスを見せたら通してもらえたけど、こんな所に突っ立ってていいのかな?」


誰もいないんですけど。


「あ~お~い~!」

「あっ。」


手を振りながらあたしに駆け寄ってくる無駄にキラキラオーラを放つ男がひとり。


「葵!久しぶり!」


「うわっ!」


いきなり抱きつかれて身体がよろけそうになる。


「久しぶり!じゃないっての。先週会ったじゃん。」


「そうだった?」


「そうだよ。忙しすぎて疲れてるんじゃないの?」