俺に迷いはない。 初めてりおを抱いた時から決まってる。 だが、りおは? りおはどう思ってるのだろう? 俺の子を身籠ってるかもしれないりおはどうしたいのか? ―――まさか 俺に何も告げずに始末するなんてことは。 それはないだろ。 ただ、俺の前から消える選択はあるかもしれねえな。 窓の外を見上げる。 俺の気持ちは固まってる。 あとはりおの気持ちが固まり落ち着くのを待つだけだ。