私は制服のポケットから携帯を取りだし先生に電話をかけた。



するとすぐに電話に出た先生。



「もしも「いつまで放置ですか？ぐれてもいいですか？」私は平然を装いながら先生の言葉に被せて言う。



少しの沈黙の後に「桜ちゃん、ごめんなさい。本当にごめんなさい。だからグレないで下さい。」と、真剣に言って来た先生。



「うん、いいよ。許してあげる。
それよりも先生ちゃんと話せた？」



「あ～まあな。桜明日の学校終わってから暇か？話があるんだ。」



話がある。そう言った先生の声は何かを決心した様な声だった。



「うん。暇だよ。」



やっぱり行くんだね、先生。



「じゃあ終わったら連絡するな。」



「分かった。じゃあ明日ね。お休み、先生。」



「あ～お休み、桜。」



そして切れた電話｡
また私は泣きたくなった。