桜が舞い散る

「理事長、何か有りますか?」



私は聞いた。



すると理事長の瞳が鋭くなった。



そして理事長は言ったんだ。



「楼真。教師を辞めるんだ。」



「は?何言ってんだよ、」



「いい機会だろう。そろそろ彼奴らと向き合え。」



「………」



「何時まで逃げてるつもりだ。
お前は教師になりたくてなったんじゃないだろ。」



「…なりたくてなったんだよ。」



「違う。お前は彼奴らから現実から逃れる為に教師になった。そうだろ。」



「だったら何だって言うんだよっ!
何か文句あんのかよっ!」



いきなり怒鳴り出した先生。



私には分からない。何にも分からない。