桜が舞い散る

「あんたの名前何か元から腐ってんじゃん。
桜とかキモすぎ。似合わな過ぎてウケるんだけどー
よくその顔で桜って名乗れるよねー
神経疑うんですけどっ!図太すぎるからね!アハハ」



下品な笑いかた。



キモいのはそっちでしょ。



「笑わないで。気持ち悪すぎて鳥肌が立つのよ。
それとアンタにキモいって言われたくないわ。
私はアンタより可愛くて綺麗だから。
現に私の方がアンタよりモテてるわよ。
そんな私にあの綺麗な桜って名前はぴったりなのよ。」



「なによっ!ちょっと私よりモテるからって調子にのってんじゃねーよ!
もうすぐ捨てられるくせに!
あんた知ってる?私のお父さんとあんたのお母さん結婚するんだってよ!
そしたらあんたは捨てられるんだよっ!
可哀想にね。実の両親二人共に捨てられた桜ちゃん?」



そう言って切れた電話。