「純遊?どうした?」 「あ、いや……なんでもない。萌子、ウチ寄ってかないか?」 「うん!行く!久しぶりに庵君と茉咲ちゃんに会いたいし。あ、茉咲ちゃんのご飯食べてってもいい!?」 「うん。もちろん」 「やった!萌斗、お母さんに言っといてね!」 萌斗はその言葉に分かったよと言って、瑠璃と一緒に帰って行った。 「じゃあ、俺たちも行こっか」 「うん」 そう言うと、俺たちは手を取って歩き出した。 まだ、胸の苦しみが収まらないのは、きっと、気のせいだ。