「悠?いける?」


悠は膝に顔を埋めながら「大丈夫」と答える


そんな泣かんといて~…

俺、泣き止ませ方、知らんから~…


俺がこんな状況になるのは数分前、

バレーボールをやってたら…「アホ面!悠知らない!?」って上原が血相を変えて叫んできた


「え?上原と一緒やなかったん?」


「そーなんだけどトイレ行って戻ってきたらいなかったの」


「探してくる。」

俺はバレーボールから離脱して海を見渡した


悠が何も言わずにその場離れるとか有り得へんから…ナンパ?やろーな。

って思って海を見てたら、案の定、ナンパされてた。


相手は大学生と見られる男、二人。


しかも悠の胸触ってる。ってゆうか掴んでる。


とりあえず、悠の胸掴んでる奴を殴った


「ってぇ~……」


「なにやってるんかなぁ?」

俺が言う


「あ?なんだテメェ」


「人のモンに手ぇ出してええとか思ってるん?お前等。」

わー…なんか恥ずい…


「あ?ウソつくなよ。」

疑い深い奴やなぁ…


「へぇ?嘘やと思うんや?なんやったらここでこの子とキスしたるけど?」

わー…自分で言っといてアレやけどメチャメチャ恥ずい…


悠は顔を赤くする


このまんまキスしたろ、思ったけど悠が可哀想やからやめといた。