~side. 悠~


「真田~、水嶋~」

クラスの男の子が二人に声をかけた

「なんや?」
と、流樹くん。


「あっちでバレーボールしねぇ?

今んとこ全員参加。」


「俺はいーけど。流樹は?」


「俺もええで?」


「マジで!?

じゃあ行こーぜ!」

と、言ってクラスの男の子が流樹くんと水嶋くんの前を歩く



「ほな、やってくるわ。

じゃーな。」

流樹くんが小さく手を振った


格好いいなぁ…


「悠、私ちょっとトイレ行ってくるね。」


「うん。じゃあここで待ってる。」


「気ぃつけなよ~?」

と、言う残してお手洗いの方に行った


海を眺めてたら肩をトントンと叩かれた


私が後ろを振り向くと、そこには大学生くらいの男の人が二人立っていた


「君、今一人~?」

男の人がニヤニヤしながら言う


「友達待ってるんで。」

いつもこう言うと「そっかぁ~、じゃーねー」って言って立ち去る。

から私はいつも通り言った


これで諦めるはず…。