光の射す方へ

私は、今日出来上がったばかりのシフト表へと目をやった。


飲み会の日は、歩太も前半上がりになっている。



それでも、誰も、歩太を誘わないだろう。



そして、歩太も絶対に参加しないだろう･･･。




歩太が入ってから１ヶ月。


歩太と店のみんなの関係は相変わらずだった。





私は、自分がいない時でも、歩太が従食を注文出来る様、ハンディの使い方を教えた。



歩太は、


-従食、お願いします。

-いただきます。

-休憩、戻りました。ありがとうございます。



決められた、言葉を言う様になった。




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