旅館に着いて、部屋に案内されると、私達のテンションは更に上がった。 さっきまで、遊んでいた海が、部屋の窓の向こうの景色に、広がっていた。 「お食事は7時にお持ちします。」 そう言うと、私達を案内してくれた中居さんは、部屋を出て行った。 「ご飯7時だって。それまでどうする?」 私が聞くと、歩太は部屋のテーブルに置かれた、旅館案内のファイルの1ページを私に見せた。 〈貸し切り風呂ご予約〉 .