すっかり目を覚ました歩太は、私の鞄をあさり、ガイドブックを取り出した。 もう、何度も何度も読み返したガイドブックを見ながら、明日1日の行動を確認する。 そんな歩太が、どうしても、かわいくて仕方がない。 しばらくすると、アナウンスが流れ、私達が目的地に到着した事を教えてくれる。 「歩太!着いたよっ!!」 .