電車が来る時間ですら、私達は待ちきれなくて、お土産売り場を見たり、お昼のお弁当を選んだり・・・ すでに、旅行気分全開で、楽しんでいた。 電車に乗るとすぐに 「リカ、弁当食う?」 と歩太は、私の持っている、お弁当の入った袋を覗き込む。 「歩太、まだ早いよ〜。もう少し待って?」 私が言うと、歩太は素直に言うことを、聞いてくれる。 .