私は大声で叫んだ。

 「わかったでしょ?私はっ───!」

 『私はそこら辺のヤンキーと同じなのよ!』と言おうとしたとき………

 パチパチパチパチ………。

 え?

 どうして拍手してるの?

「結奈さんは同じじゃないよ!」

 私も同じだよ……。

 私もさっきはきれいごといったけど、私も暴力で解決するやつなんだよ……。

「結奈様かっこいぃです!」

 え?

「結奈さん最高!」

 な、んで……。

「ありがとうございます。助かりました。本当にありがとうございます。」

 どうして……。

「……っんで…拍手なんか……。私は…私は……。」

 涙が出てくる。

 私は最低なのに………。

 だから世直しも一通り終わってから勝手にやめて……。

 また荒れ始めたとき……もうあのときの私に戻りたくなくて…知らんぷりしてたのに……。

 どうして、どうして…………。

 涙がボロボロこぼれる。

 すると私の頭にポンッと手が置かれた。

「……りゅぅ、や………。」

 手を置いていたのは竜也だった……。