ましゅまろハート

家に帰るとすぐに

着心地の悪いスーツを脱ぎ捨て、

トランクス1枚で

ふらふらとうろつく。


「まったく、あんたってヤツは……。

 そんなだから

 女の子から好かれないのよ」


俺の姿を見るや否や、

母親が顔をしかめながら

茶々を入れる。


「ったく、うっせーんだよ」


母親の視線から外れるように

足早に2階へと上がろうとする。


すると後ろから

隣近所に聞こえるような大きい声で、

「大学行かせてやるんだから、

 もっとちゃんとしなさいよ!」

と追い討ちをかける。


あまりの鬱陶しさに

素早く2階の俺の部屋へと逃げた。