夏物語

「だよな。一生離さないからな。雛が無理って言っても離さないからな。ずっとずっと…俺だけの雛だかんな。」




ああ、この人となら確かめることさえ馬鹿げたことだと思った。




「当たり前ですよ。」





「じゃあ、今から言うこと落ち着いて聞ける?」



いいさ。

どんなことでも受け入れてやるさ。



「明日さ、俺…帰る」