そんな一時を堪能してから、私達は寝室を出て昼食を採った

それからは二人の時間を満喫した

テレビを見たり、一緒に雑誌を見たり、家事を少ししたり

翔くんと一緒にいると、何もかもが輝いて見えて、時間が過ぎるのが早く感じられた

──夕食を食べて、お風呂から上がってきた彼の髪の毛を乾かす

この日課も最後だね…

髪の毛を乾かし終えて、私も自身の髪の毛を乾かしていると

「やってやる」

とドライヤーを略奪される

「わ、ホントに??」

「あぁ」

静かな部屋の中に、ドライヤーの音だけが鳴り響く

「髪の毛伸びたな」

「うん
翔くんが髪長いのが好きって言うから、伸ばしてるんだよ??」

「…ほら、終わった」

まだ若干、半乾き状態だけど…

だけど、私の言葉に照れた翔くんが見れたから、どうでもいいや

ドライヤーを片付けて、一緒にベッドに潜り込んだ

「りりか」

腕枕をいつものようにしてくれる

「何??」

「何もない」

腰を抱き寄せられて自然と密着してしまうと
、翔くんの唇が重なった

これも、今日で最後だ

今まで幸せだと感じていたものが何もかも、今日で最後…

胸がギュッと押しつぶされそうだった