「さあ、行くぞー」
丁度のスペースにシートを敷きパラソルを立てると、タクはTシャツを脱ぎ捨て海パン姿になった。
丁度いい小麦色の筋肉質の身体。キラっと首元に光ったシルバーのネックレスが自棄に眩しい。
ムカツクほどルックス抜群だ。
「あれ?音羽ちゃん行かへんの?」
同じく海パン姿の晃くんは不思議そうに座ってるあたしを見た。
憎いけど、こっちもいい男。
つか、チャラ男やん。
「あー…焼けるし」
「焼けるしって、何なん」
声に出して笑う晃くん。
「だってー…」
「まぁ、来たくなったらおいでよ」
コクンと頷いたあたしはダランと倒れ込んで真っ青な空を遮っているパラソルを見つめた。
「ちょっと音羽、何してるん!?」
少し怒った声とともに真上に千穂の顔が現われる。
スタイル抜群の千穂は小麦色に綺麗に焼けた肌にピッタリの真っ白な水着。
小顔の綺麗な顔立ちにピッタリの茶髪のショートカット。その髪の隙間からチラチラとピアスが光っていた。
あれ?なんでだろ。千穂とあたしはほぼ同じの163センチ。だけど、なぜこうも要素が違うんだろ。



