ーーーーー… 時、同じくして違う世界に一人の男がいた 『…………』 ワインレッド色の大きな玉座に座りこみ、真っ白な着物を身にまとい首から下げている派手な首飾りを揺らす 『…』 ただ、何かを話すわけでもなく、目の前の湖にうつる映像に男はため息をはき玉座の背もたれに寄りかかった 『…だから…逃げろと言ったんだ』 深いため息をはき、男は金色に輝く髪の毛を耳にかける .