二重人格神様






だから…ドキドキしていた心臓はドクン、ドクンとなり


つい、彼が纏う雰囲気に言葉を失ってしまう


「…っ」

「怯えてる、それもたまらない」


「…っ」


ゴツンと額をぶつけられ、そのまま顎を掴まれる


「ほら、口を開いてみろ」

「や…っ」


や、やだ。絶対に嫌だ



こんな…海鈴さん、嫌だ。昨日と違う


昨日はただ、誘われるように…自然とキスをしてしまった

それは、嫌じゃなかったから


だけど、今は嫌だ…なんか嫌だ。海鈴さんだけど、こんな海鈴さんは嫌だ


掴まれた力に抵抗するように顔を反らすと、グイッと唇が近づく


「逃げるなって、昨日もしただろう」


「…っ」


そ、そうだけど…!


「い、やっ…」


「…うるさい」

「………っ」


反らした顔を元に戻され、キスされる…


そう、恐怖に襲われた瞬間―…


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