航平から聞くとあの時、

先生と話していたことは俺のことらしい。


いつまでも誤解の状態はよくないからと言っていた。


「なぁ、もうそろそろいいだろ?」


「いやいや、何の話だし。」

二人の時は人格がまるで違う。


「まだ誠から好きって聞いてない。」


「っ!!」


「少しのことですぐ赤くなるの、可愛すぎるんだけど。」

机の上で手を組んだ上に顎を乗せて笑っている。


子供っぽい笑顔

たまに見せる大人の顔

照れる顔

全部


「っ……、好き。」


そう言うと抱きしめられる。


「もう、離さないからな。」


fin