不思議系男子のブラックスイッチ【完】



航平の顔を見るたびに胸がズキズキする。

まるで俺が航平を好きで、先生に嫉妬してるみたいな。


「……。」



好き。


一度も思ったことない感情。

俺にはさっぱり分からない世界だ。


「ここはこうだから…って聞いてるか誠ー。」

「あー…もっと噛み砕いて説明してほしいようなというか。」


「なるほど、そういうわけか。」

ニヤニヤと笑う友達A。


意味分からないんだけど…。


「じゃ、後は航平に教えてもらえ。」


すっげー笑顔で言うと

数人残っていた生徒を連れて教室から出て行った。