「何でも…ないです。」


内心ドキドキな俺。

そのことを悟られないように平然を装い、携帯を手に取った。


人間起きたら一番に今何時か気にするのが不思議。

えーっと…8時か…。


「って…8時!?」

ちょ、急がねぇと満員列車になっちまう!

急いで制服に着替えて航平を起こす。


「航平、急げ。遅刻になるぞ!」

「…遅刻…あぁ…分かった。」


うわーまだ寝ぼけてるよ。