やっぱりその人の手には、何かの赤い液体がついた包丁が握られていた。


「お、お久し振りです純さん。」


ダラダラと嫌な汗が流れる。


そのことに純さんは気づくはずもなく

家に迎え入れられた。

勿論、航平も一緒にだ。


「あのさ…料理が作り終わるまでマコと二階に行ってるよ。」

「分かったわ。後もう少しで終わるわよ…ふふふ。」


純さんは不気味に笑ったため

俺達は光の速さで部屋に入った。