「飯を作れ。」

「えー、俺眠い。」


まるで朝の弱い飼い主が散歩に行きたい犬に起こされてる感じだ。(素晴しい微妙な例え)

「俺腹減った、だけど飯作れない。」

「zZZ」


「おい、寝るな。」
はぁ、とため息が聞こえて諦めてくれたと思ったら、

唇に柔らかい感触がした。


「なっ!?んっ。」

驚いて目を開けると唇が離れたところだった。


「……何すんだよ。」
「別に。こうしたら起きるかなーと思って実行しただけ。」