不思議系男子のブラックスイッチ【完】



「はぁ…。」


「ため息!?」

何でこっちにいるかは分かったけど……助かったしいっか!


「まぁ、ありがとな。」
「ん。」

そういうと、俺に踵を返した。

「…何やってんだ。帰るぞ。」


「え?帰る?……ああ!!」

携帯で時間を見ると、乗るつもりでいた電車はとっくに出発していた。

「ちょっ…マジかよ。」
「現実だ。」

すると、俺を引きずるようにして早足で歩いた。