「むー…んんー!!」

ずっと口に手を当てられていて息ができなかったのだ。(現在進行形)


「……。」

離してもらってやっと空気を肺に送る。


「危ねぇ…ばあちゃんがおいでおいでしてたよ。川の向こうで。」

お前のせいだかんなと、見えない顔を睨むと闇に目が慣れて来たのか、

親友の姿があった。


「え、航平?何でここにいんの?」

と言って思い出した。


航平の本当の家はこっちの方だったことを。