…+*狼×狼@Cafeteria*+…





「瑠美ねぇ? 今日見ちゃったの!


由香利さんが、と〜ってもイケメンの男の子に

バイクに乗せてもらって来るところっ!



鷲さんが可愛そうだよぉ〜。


浮気かもしれないしぃ〜!」


パサパサに傷んだ茶色の毛先を指に巻き付けながら

首を傾げる。


その爪も、飲食店のバイトには

相応しくねーんだけどな。


つか、それより こーゆーアンフェアな女が


俺は一番嫌いなんだよなぁ〜!




「彼女には、俺がちゃーんと聞いておくね?


有難う、岩瀬さん。」



「…えーっ? ヤダぁ〜!


お礼なんて、瑠美にはもったいないよぉ!」


あー 俺もそー思うよ?



けど…

「…ほら、早く帰りな?


最近は日が長いからって油断しちゃダメだよ?」



「…鷲さんが心配してくれるなら、

瑠美、早く帰るね〜。」


バイバ〜イ! と、最後までぶりっ子をやり遂げた彼女に

ほとほと呆れながら



「…ったく。

雄のが まだマシだっての。」


昨日の雄とのやり取りを思い出す。



あー そろそろ俺も、馬力かけっかなー





…つか、その前に


イケメン男子たぁ、どいつだ、あぁ?


バキバキと指の関節を鳴らしていると……