「なんですか……っん。」 振り返った彼女の手首を引っ張り ほんの一瞬、唇を重ねた。 「………なっ、なに、すんの?」 「…えっ?」 「なにすんの!って、言ってんの! 最っ低!!」 バシッ、頬に痺れるような痛みが走り 「いってぇ……」 俺は走り去っていく彼女を、 ただ呆然と見つめることしかできなかった。