ゴムできつく束ねられた髪を解放してやると 細く艶やかな腰まで伸びた髪が 夜風にさらわれ、美しく靡いた。 シーンと静まり返った夜の公園で 街灯に照らされているのは 涙を流しながら暴れる女を抱きしめる、ダサい俺だけ。 今が盛りと言わんばかりに朝夕関係なく鳴きわめく蝉たちの声。 光合成をしてお腹いっぱいに眠る草木たち。 魅力的な光を灯し川の周りを飛び交う蛍たち。 夏の夜の公園で、生温い何処かべたついた風が 少しずつ、彼女の頬を乾かしていく………