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「はい。ではまた.....。」
なんとか依頼者も落ち着き
乗り込むなんてことはなくなった。
近所の人とも話し合うと言ってくれた。
俺は資料を持って上司に
渡してから事務所を出た。
─♪♭♭♪♪♯
携帯が鳴る。
【健也】
久しぶりに見る名前。
俺はすぐ電話に出た。
「もしもし?ん?今...?」
───健也に呼ばれていった居酒屋...。
「おぉ?誠司ぃ。待っていはひょーん。」
酒に酔って舌が回っていない健也。
よく1人でこんなに酒を
飲む気になったな...。
「さぁー。誠司くんも飲みたまえ。
あっはっはは。いやー良いスーツを
着ちゃって1人前になっひゃっへへ。
ほんっと憎たらしいなー。」
「うるっせえな。」
新婚の健也と鈴木。
いや...もう鈴木ではないんだが。
「新婚のくせに早く帰んなくていいのかよ?」
「んー。何か今日はお金たっぷり貰っちゃって♪
帰ってくんなって言われちゃった♪んふ。」
「夫婦喧嘩か.....。」
「何だよぉー。そっちも夫婦喧嘩じゃ
ないかぁー。」

