誠司Side

今回の依頼者はとても厄介だった。
そんな依頼者を押し付けられた俺。

新米だからってすぐめんどうな
仕事をおしつけられる。

俺は古い資料から並べて見ていく。

うちの事務所に何度も通い続け
訴えてくる奴...。
なんとしても裁判を開いて勝ちたいとか。

中身は近所原価なんだが。
それもゴミの捨て方がどうとか。
そんな裁判はできるんだろうか...。

しかもそんな事しか任されない俺って...。

「はあー...。」

とてもじゃねえけど美鈴に仕事の内容なんて
話すことすらできねえよ。

俺はPCとにらみ合いっこで一晩
過ごした。


─────

「ん...。」

小鳥の鳴き声が聞こえる。
目を覚ますと俺の背中に毛布が
かかっていた。

美鈴のぬくもり。
俺は毛布から出て美鈴を探す。
美鈴はキッチンにいた。

疲れたような顔をして俺の弁当と
自分の弁当を作っていた。

「あ、誠司。おはよ。」

俺に気づいた美鈴はすぐさまコーヒーを
入れてくれた。

「ありがと。今日も遅くなるかも。」